TOP  MENU   写真を下絵にして描く舞妓さんのイラスト  2  

人物の線画を描いていきます。
背景(人物)の上に新規レイヤーを作成し、ブラシツールやペンツールで輪郭線をていねいにトレースします。

着物のしわや日本髪、手指などはブラシツールを使ってフリーハンドでも大丈夫ですが、扇や帯、着物の裾のラインなどは、ペンツールを使ってパスを描き、こまめに「パスの境界線を描く→パスを削除」で描いたほうがきれいに描けます。
線画がひととおり描けた所です。

下絵として使った人物の写真レイヤーを非表示にしてあります。
見やすいように背景にわざと白を指定していますが、実際は背景は透明色です。

これだけでは線画がはっきりしないので、何枚かコピーして重ねることで、はっきりさせます。

はっきりさせすぎたな、と思うところは、消しゴムツールで「不透明度」を下げて、少しづつぼかす様に消していきます。
線画のレイヤーを4回ほどコピーして、その後ひとつに結合しました。

はじめから濃い線画を描くより、薄めに描いた線画を重ねて必要な濃さを得るほうが失敗が少ないと思います。
新規レイヤーを線画の下に作成し、色を塗っていきます。

今回の色塗りは、「ベタ塗り→焼きこみ、覆い焼きツールで明暗をつける」といった方法で行います。

下絵にした写真の色などを参考にしながら、肌、髪、などパーツごとにレイヤーを作成しながらブラシツールで色を「置いていく」ような感じで塗っていきます。
パーツごとにレイヤーを作るのは面倒かもしれませんが、塗りすぎたりした場合の修正も簡単に出来ますし、後になってから描きなおしたり、差し替えたりする場面が絶対ありますので、絶対便利です。

また、レイヤーの数が多くなったり画像が細かくなると、どこに何が書いてあるのかわからなくなってきます。レイヤーには自分でみてわかりやすい名前をつけておくことも必要です。

「レイヤー1」などと書いてある文字の部分をダブルクリックすると、レイヤーの名前が変更できます。
帯の部分は、「多角形選択ツールの結合」を用いて選択範囲を設定し、そこをグラデーションで塗りつぶします。
パーツごとの重なり具合によって、選択範囲の指定方法も工夫し、きれいに塗りつぶすことができるようにします。

たとえば
帯揚げの部分は、扇や手指の下にかかるので、その下にレイヤーを作って図のように選択範囲を決めます。、
帯揚げの部分を塗ったところです。

上方のレイヤーを線画以外非表示にするとこのようにみえますが
上方のレイヤーを表示するときちんと重なり、きれいに塗られています。

同様にして、パーツごとにレイヤーを作ってぬりつぶしを続けます。